子どもがはじめて持ち帰った通知表。記念に残そうと思われるママも多いと思います。それなのに、予想とちがって悪い内容だったら、ママもショックですよね。
私自身、現在小4の長男がはじめての通知表をもらってきたとき、思いがけない部分で「△」がついていてびっくりした経験があります。
うちの子、大丈夫なの!? と心配になりますよね。
この記事では、小学生の子をもつ私の経験や、現役の先生の意見もふまえながら、「通知書に納得がいかない!どうしたらいいの?」という疑問を解決します。
以下のポイントを実体験を交えてお答えいたします。
- どうして悪い評価をつけられたの?
- 家でできているのに、どうして学校ではできないの?
- クレームはあり?なし?
- 子どもにはどうやって伝えるべき?
- 夏休みはどう過ごしたらよい?
- 先生のほかにも相談したい!
書いてあったことを意識すれば、きっとママの気持ちも軽くなりますよ!
もやもやする気持ちが晴れて、ちがう景色が見えるかも!
小1の子どもの通知表が悪い!
小1のはじめての通知表で「△」や「がんばりましょう」がつくときは、授業中の態度がよくない場合が多いです。
おしゃべりしたり、立ち歩いたりして、よく注意を受ける子は「ご家庭への報告」として悪い評価になる傾向にあります。
なぜなら、小1のはじめての通知表は、成績での評価ではなく、「学校生活にしっかり適応できているか」が主な判断基準となるからです。
この時期は、むずかしい授業や宿題もなく、学習面での差が目に見えてわかる時期ではありません。それよりも、学習に意欲的かどうかを重視します。
例えば、算数の授業で、計算が1番はやい男の子。
はやく計算が終わりすぎて、みんなの計算が終わるのを待っている間に、ふざけていたらどうなるでしょう。
いくらはやく計算ができたとしても、授業態度がよくないとして「△」や「がんばりましょう」がつく可能性はおおいにあるのです。
勉強はしっかりできてるのに! と、日ごろ宿題や家庭学習に付き合っているママにとっては、納得いかない気持ちもありますよね。
でも、通知表はいわば先生からのメッセージ。
普段の子どもとの会話で「授業はたのしい?」など、学校の様子をきいてみてください。もしかしたら、通知表の評価につながるヒントがあるかもしれませんよ。
学校での子どもと家庭での子どもの態度が違う理由は?
家ではしっかりと勉強をしていてママを困らすことはないのに、学校では正反対の立ちふるまいをする子はたくさんいます。
その理由として、「子どもがママの顔色をうかがっている」ということが考えられます。普段、「しっかりしなさい」など強く言い過ぎたりしてませんか?
なぜなら、子どもはママのことが大好き!
小学生といっても、小1はまだまだ幼いのです。自分の行動でママに褒められたりすると、にこぉー!! と愛しい笑顔を見せてくれますよね。
ママに喜んでもらうために、家でちょっぴり頑張っているのかもしれません。
我が家の場合
長女のエピソードです。
長男や次男と同じように、長女もサッカーを習っていました。「サッカー大好き!」といつもボール片手にたのしそう。
ある日、お迎えのときにコーチに呼びとめられ「●●ちゃん(長女)はいつも途中でコートから出ていってしまいます」と言われたんです!
長女とゆっくり話してみると、「本当は全然好きじゃないけど、サッカーをしてるとママが嬉しそうだから」と・・・。
ママの喜ぶ顔を見るために、雨の日も暑い日も、寒い日も。サッカーが好きなフリをして、男の子にまざって頑張っていたなんて。
ものすごくショックでした。
長女を抱きしめながら二人で大泣きしたあの日を思い出すと、今でも心が苦しくなります。
いつも見ている姿とまったく違う様子を言われても、なかなか信じられませんよね。私もはじめは、「そんなはずない!」と受け入れられませんでした。
もしも、「プレッシャーをかけてるかも・・・」と感じる人は、見守る姿勢へとシフトしてみましょう。
「話しかけやすい」「頑張らなくても味方でいてもらえる」
そんな絶対的な安心感があれば、また違った子どもの姿が見られるかもしれませんよ。
通知表の内容に納得がいかない場合、クレームをしていい?
ここでいう「クレーム」は、「苦情」と同等の意味。もっとわかりやすくに言うと、「文句」ですよね。
結論からいうと、クレームはやめましょう。
あくまで、「相談」という姿勢でいることが大事です。
小学校側は通知表に関して「説明責任」があるので、保護者からの質問には答えなければいけません。まずは、担任へ相談をしましょう。
担任は、学校のなかで、もっとも子どもと深く接してくれています。
ママと過ごす時間よりも、ずっと長い時間をともに過ごして、家ではみられないあらゆる姿をみてくれています。
通知書には、そんな担任からの想いが込められているのではないでしょうか。
現役の教師に聞いてみた
私の妹が小学校の教師をしており、小1の担任をした経験もあります。
話を聞いてみると
『成績表は、保護者に知っておいてほしいことを書いている。基本的には生徒の褒めたいことを全面的に書くけど、家でサポートしてあげてほしい部分は、あえて『△』をつけることもあったよ。悪気があって、悲しませようとして評価しているわけではない。それを知ることで、なにかアクションを起こすきっかけになるといいね!』
と言っていました。
やはり、先生が普段から感じることがあり、それを保護者と共有したいという思いがあるのですね!
だからと言って、「なんでこんな成績なのー!」と納得いかない部分もありますよね。そんなときは、遠慮なく担任に問い合わせてみてください。
妹いわく、通知表に関しての問い合わせは珍しくないそうですよ。
クレームをしたからといって、今回の成績が変わることはありません。しかし、通知書の評価基準を知れたり、今後のアドバイスはしてもらえるでしょう。
小学校の子どもの様子を把握する、よいきっかけではないでしょうか。「相談」という姿勢を忘れずに、担任の想いをきいてみましょう。
通知表の内容が悪いことを子どもにどう伝える?
通知表の話を子どもとするときは、叱らないよう注意しましょう。
ほかの子と比べたりすることは、絶対にNGです。
小1の1学期の通知書は、入学してから7月までの3ヶ月ほどの内容ですよね。
おとなで置き換えると、新入社員の研修期間のようなもの。そこで厳しいことを言われると、誰だっていやになりますし、苦手意識がでてしまいます。
子どもも、慣れない生活ながらに一生懸命に勉強をしています。それなのに「算数が全然ダメじゃない!」と叱られると「ぼくは算数ができないんだ」という気持ちがインプットされてしまいます。
子どもの原動力は「好き!たのしい!」にあります。
「勉強が嫌いになる」 これが一番こわいこと。
あれもこれもと言いたくなりますが、まずは「よくがんばったね!」と1学期のがんばりを認めてあげましょう!
たのしかった思い出も、たくさんきいてあげてください。
そして、そのあとに「ここ『△』だけど、なにか困っていることない?」と子どもにきいてみましょう。
子どものがんばりを認めながら「大丈夫だよ!」と前向きな気持ちになるような声かけが大切。
「よし!2学期に向けて作戦会議だー!」と、笑いかけてあげてくださいね。
通知表の内容をどこまで信頼する?改善の余地は?
小1の通知表は、「うちの子は勉強ができないんだ・・・」と悲観する必要はありません。あまり気にしすぎず、参考程度で十分です。
ただ、子どもと何も話さず、放置するのはやめましょう。日ごろ出会う機会がすくない、担任からの想いや願いが込められた通知表。子どもとの会話のきっかけを与えてくれているのです。
隅々まで確認し、「◎」や「○」をこれでもか! というくらい褒めてあげてください。そして、「△」の部分は「一緒にがんばろうね!」と寄り添う姿勢を見せてあげてください。
中には、自信をなくしてしまっている子もいるかもしれません。ママからの応援はびっくりするくらい子どものパワーになります。
にこにこ笑顔で、2学期に向けて切り替えましょう!
また、夏休みは、勉強の習慣が途切れがち。2学期の授業をスムーズにはじめるには、やはり夏休みの過ごし方で差が出てきます。
夏やすみの学習ポイント
- 毎日同じ時間に勉強する
- 量はすくなくてよい
- ママといっしょに
ひとつずつ説明します
1.毎日同じ時間に勉強する
夏やすみで生活リズムが崩れると、なかなか勉強をする気持ちになれません。そうならないために、「小学校の1時間目の時間にあわせて勉強をスタートする」といったルールがあると、行動の目安ができて取り組みやすいです。
2.量はすくなくてよい
しないといけない課題が山積みだと、「もういやー!」となりがち。
ポイントは、「これくらいならできそう!」というすくない量をこなすこと。量よりも机にむかう習慣づけを目標にしましょう。
3.ママといっしょに
時間になったら勝手に勉強ができる小1は、ほとんどいません。
ママも横に座って、先生ごっこと称して付き合ってあげてください。子どもも、ママといっしょに勉強ができて、きっとうれしいはず!
あまり深く気にしすぎず、子どもとゆっくり話してみる。そして、あとは前向きに切り替えるのみ!
2学期が「勉強がたのしみだー!」と親子ともども言えるように夏休みは生活リズムに気をつけましょう!
通知表について先生以外の相談先は?
小1の通知表が悪いと、ママとしてはとっても心配になりますよね。ほかの子が気になったり、誰かに相談したくなるでしょう。
お話を聞いてくれる先は、以下のようなところが挙げられます。
教育委員会
- 「小学校が説明責任を果たしてくれない」
- 「先生の私情が反映されており、あまりにも納得ができない評価をされている」
といった、小学校への不満を相談することができます。
教育委員会から小学校へ調査があり、適切な指導がなされるでしょう。
塾の先生
塾の先生に相談をしてみるのもよいでしょう。入塾しなくても、相談のみでも対応してくれるところもあります。
成績をあげるプロでもあり、多くの子どもの学習面の成長をみておられます。小1の成績表がどのような影響があるのか、しっかり答えてくれるでしょう。
大先輩のママ
子育てを終えられた大先輩のママに相談してみましょう。
悩んでいる気持ち、これからが不安な気持ち、しっかり理解してくれるはず。経験談も聞けるので、ママの気持ちがすこしラクになると思いますよ。
どこかで話を聞いてもらうだけで、こころが軽くなることもあるでしょう。話しながら、気持ちが整理されて落ち着くこともあります。
私があなたの近くにいたら、横にいってお話をきいてあげたい! と本当に思います。
ひとりで抱えず、だれかに相談してみてください。
まとめ
「小1の1学期が終わり、はじめてもらった通知表の内容が悪くて納得がいかない!」とお悩みのママへ、通知表のとらえ方や相談先、子どもへの対応などを詳しくお伝えしました。
- 小1のはじめての通知表は、「学校生活にしっかり適応できているか」が主な判断基準です。
- 家と学校で正反対の立ちふるまいをする子は、ママに喜んでもらうために、家でちょっぴり頑張っているのかもしれません。
- 通知表に納得がいかなくても、クレームはやめましょう。あくまで、「相談」という姿勢でいることが大事です。
- 相談をする先は、子どものことをもっとも見てくれている担任にしましょう。
- 通知表の話を子どもとするときは、叱らないよう注意しましょう。
- 子どものがんばりを認めながら「大丈夫だよ!」と前向きな気持ちになるような声かけが大切です。
- 小1の通知表は、あまり気にしすぎず、参考程度で十分です。
- 夏やすみは生活リズムに気をつけて、2学期に向けて切り替えましょう!
- 小学校以外で、通知書についてお話をきいてくれる先を紹介しました。
小学生になり、はじめての通知表。
ママも毎日いっしょにがんばっている分、通知表の評価が気になるのは当然です。悪いところに目がいきがちですが、先生からの所見にはきっと子どもを褒める言葉も並んでいるはず。
私は、通知表を通じて、「子どもが率先してお花の水やりをして、大切に育てている」と知りました。やさしい一面にふれ、我が家の庭に花壇をつくったりして、季節ごとにきれいなお花を育てています。
通知表は、評価がすべてではなく、子どもを知るきっかけにすぎません。ひとりで思い悩まず、無邪気な子どもの笑顔に目を向けて、ママもいっしょに笑いあいましょう!
たのしい夏やすみを過ごして、子どももママも、元気いっぱいで2学期が迎えられることを願っています。
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