- 「1年生になるのにトイレに一人で行けない」
- 「夢中になるとトイレに行くのを我慢してしまう…」
- 「お家ではトイレを汚してしまうけれど、学校では大丈夫かな」
新1年生を持つママにとって、こんな心配ごとがあるのではないでしょうか。
小学生になると、親や先生と離れ、ひとりで自分の身の回りのことをすることが通常です。幼稚園の先生のように、子どもの色んなことを把握していません。
そのぶん、親はいろいろと気をもみますよね。
わたしも、小学生の子どもを2人持つママとして、とても共感します。なぜなら、2人ともおねしょをする期間が長く、下の子に関しては、トイレをギリギリまで我慢して失敗して帰ってくることも多かったからです。
そんな経験を踏まえて、この記事では、以下のことを中心に説明してきます。
- 学校のトイレを上手に使うための伝え方
- トイレを我慢してしまう子どもの心理は
- トイレを我慢しないための伝え方
悩んでいるのは、あなただけではありません。一緒に解決していきましょう!
ぜひご覧ください。
新1年生のトイレにまつわるお困りごとは?
新1年生とその親にとって、トイレ問題は関心事の一つです。学校のトイレによる困りごとやトラブルは、実際にどんなことがあるのでしょうか。
わたしの経験や周りで感じたことは、下記のようなことがあります。
- トイレに行くタイミングがわからない
- 和式トイレの使い方がわからない
- 我慢をしすぎて膀胱炎や便秘になる
- 教室が分からなくなり、迷子になる
うちの娘は実際に、新1年生のときに学校のトイレにいき、迷子になった経験があります。
トイレに行けたのは良いけれど、教室に帰ろうとしたときに、自分が何組か、教室はどっちだったかな?と思うのは、とても不安に思ったことでしょう。
そのときは、上の学年の子が気づき、教室まで連れて行ってくれたようですが、こどもは大人が思いもしない困難や失敗があるのだな、と感じた出来事でした。
学校と家のトイレの違いは?
「家では上手にできるのに、学校ではトイレに困っているみたい…」と感じているママもいるのではないでしょうか。子どもたちは、学校と家のトイレの違いに戸惑うことも多いようです。
学校と家のトイレの違いは、以下のことが考えられます。
多数の人が同時にトイレを待つことがある
休み時間は全校生徒同じなので、タイミングによっては、トイレが混む場合があります。並ぶのが苦手な子はトイレから遠ざかる可能性もあります。
和式トイレしか空いていないときがある
現状、和式トイレは少なくなっていますが、学校によって残っているところもあります。使い方に戸惑わないように、日頃から練習させておくと安心です。
休み時間が決まっている
いまは行きたくなくても、次の授業のためにも休み時間のうちにトイレに行っておこうと思える子どもは少ないでしょう。家庭でもトイレに行くタイミングを伝えておきましょう。
使用中に友達に話しかけられることがある
とくに女子は、お友達と連なってトイレに行くことは多くなります。トイレ使用中に話しかけられると、気が散って出なくなることも考えられます。
困ったときに誰にも言えない
たとえば用を足したあとに、トイレットペーパーがきれていると気がついても、どうすることもできずに固まってしまう子がいます。先に確認しておくように伝えましょう。
まだ小学生になりたての子どもにとって、困ってしまうことばかりですよね。時間が解決することもありますが、早く慣れるためにも親としてサポートしていきましょう。
次の章では、トイレを上手にするためには、どうような伝え方が良いかを確認していきます。
新1年生にトイレの使い方を上手に伝えるには?
学校のトイレで失敗してしまったり、上手に使えなかったりすると、子どもながらに傷つくことがあります。それをお友達にからかわれると自信を失くすきっかけとなり、トイレを使うのが嫌になる恐れもあります。
それは親として避けておきたいですよね。
また、和式トイレでも慣れておくに越したことはありません。お出かけしたときに、練習させておきましょう。男の子は「立ちション」をお父さんやおじいさんなど男の人に習っておきましょう。
では、トイレを上手に使うためのポイントを確認し、子どもと実践しながら伝えていきましょう。
洋式トイレ・男の子の場合
座ってするとき
1.便器に座るとき、パンツとズボンをひざの下まで下げる
2.便座にすわったら、おちんちんの先を下に向けるよう指で押さえながら、おしっこを出す。
3.おしっこのしずくが気になるようなら拭く。
立ってするとき
1.衣類をひざまで下げる
2.なるべく便器に隙間を空けずに立つ
3.必ずおちんちんに手を添え、おなかを前に突き出すような姿勢でおしっこをだす
お役立ちグッズ
おしっこの飛び散り防止や練習のために使う、的あてシールなどもあります。
どこに向かっておしっこすればよいかをイメージしやすく、男の子が好きそうな絵柄もあるので必見です。
ターゲットマーク \698(税込)

洋式トイレ・女の子の場合
1.衣類をひざの下までさげる。スカートの場合、上にたくしあげて両脇にはさませる。
2.少し前傾姿勢で、両ももを寄せて座る
3.おしっこの水気をふくときは、広範囲濡れていることがあるから注意
4.うんちの場合は、前から後ろで吹く
和式トイレ・男女共通
1.便器をまたいで、床につかない程度に衣類を下げる
2.バランスを保ちながら、しゃがむ
3.下にむけて用を足す
4.立つ前にティッシュでふく
参考資料:トイレ上手な子どもになれる本 タツミムック
お家でママと一緒に練習しておくと、子どもも自信がつきますよ!
トイレを我慢してしまう子供の心理は?
新1年生がトイレを我慢してしまうことは多いようです。それは、人見知りや引っ込み思案な子どもに多くみられます。
授業中に先生に言えない子や、一人でトイレに行けないという理由があるのでしょう。
また、休み時間にお友達とお話するのに夢中になり、トイレに行くのを忘れることも考えられます。
うちの娘は1年生のとき、何度もパンツを濡らして帰ってくるので、「なんでトイレにいって帰ってこないの?」と聞くと「だって、トイレに行っていいかわからないんだもん!」と行っていました。
小学生になると、先生が「トイレは大丈夫?行っておきなさい」などと伝えてくれません。
しかし子どもにとっては、「いまトイレに行って怒られないかな」などと、タイミングが分からず心配になるようです。
ほかにも、5割以上のこどもが学校でうんちをがまんしているという統計があります。
うんちだと「お友達にからかわれる」「授業に間に合わないかもしれない」などと不安になることがあげられています。
参考資料:子どもの便秘は今すぐなおせ 松生恒夫
トイレを堂々と使ってもらうためには?
トイレに行くのは生理現象であり、生きている限り避けて通ることはできません。我慢することは、身体にとっても良くないことばかりです。
トイレを我慢せずに、堂々と使用できる子どもになるには、まずは子どもの気持ちを聴いてあげることです。
「なぜトイレに行きたくないのか」という理由を聞くことができたら、ひとつずつ解決方法を子どもと一緒に決めていくことが大切です。
うちの娘の場合は、下校中に我慢できずに失敗することが多かったため、「帰りの会の前後で、トイレに行って帰るようにクラス全員に伝えてもらえないでしょうか」と先生へ連絡帳でお願いしました。
個人的に言われるのは恥ずかしがったため、娘と相談してそのような対策をとりました。いまでは、おもらしの失敗もなく、学校でうんちもできる子になりましたよ。
また、トイレを我慢することで、身体にどんなことが起こるのかを説明しておきましょう。
子どもが自分で納得できれば、周りの反応はあまり気になりません。
たとえば、
- おしっこを我慢しすぎると、膀胱炎になり、おしっこをする度に痛みがでて、病院で薬をもらわなければいけない
- 便意を我慢していると、うんちが固くなり、おしりが痛むこともある
- トイレに行くのは自然なことであり、食生活や運動によって健康な身体だと自慢できるということ
最終的には、「トイレにいくことは恥ずかしいことではなく、常識的」ということを伝えましょう。
まとめ
◯トイレの困りごとやトラブル例
- トイレに行くタイミングがわからない
- 和式トイレの使い方がわからない
- 我慢をしすぎて膀胱炎や便秘になる
- 教室が分からなくなり、迷子になる
◯学校と家のトイレの違い
- 多数の人が同時にトイレを待つことがある → 順番待ちに慣れておこう
- 和式トイレしか空いていないときがある → 和式トイレの仕方を練習しておきましょう
- 休み時間が決まっている → 行きたくなくても、最初のうちは「休み時間はトイレの時間」と決めておきましょう
- 使用中に友達に話しかけられることがある → 1人で行くようにするか、使用後に会話することにするように伝えましょう
- 困ったときに誰にも言えない → トイレを使用する前にティッシュがあるかを確認しておきましょう
◯お家で子どもと実践しながら、正しいトイレの使い方を確認しながら伝えましょう
◯トイレを我慢してしまうのは、タイミングがわからない、恥ずかしい、からかわれるという言う理由が多数
◯トイレを堂々とつかえない理由を聴き、堂々とつかうための方法を、子どもと一緒に考えよう
新1年生は、親子ともにナイーブになってしまいます。スタートはなるべくつまずくことがないように、サポートしてあげたいと思いますよね。
トイレ問題は、親子で一緒に練習しておくことで、解決できることも多いです。家庭で経験しておくことで、子どもの自信にもつながります。使用方法も伝え方も、難しいことはありません。
今日から親子一緒に練習を始めましょう!
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