新年を迎えて、楽しい冬休みももうすぐ終わり。お子さんと三学期に向けて学校の準備をしようと話をすると…「学校に行きたくない。」
三学期が始まり数日すると…「学校に行きたくない。」と言われたら?
えぇ!お正月に三学期も頑張るって話をしてたのに…親としてはすごく困惑しちゃいますよね。
今回は、冬休み明けに学校に行きたくないと言い出したお子さんの原因や対処法を一緒に考えていきたいと思います。
お子さんの不安を取り除いて、1年生最後の学期を楽しく登校できるようにサポートしましょう!
冬休み明けに学校に行きたくないと言う1年生
そんな様子は感じなかったのに、どうして学校に行きたくなくなったんだろう?何か悩みがあったのかな?もうちょっとコミュニケーションとる時間を作ればよかったかな?
子どもからのいきなりの話に頭の中がグルグルしているのではないでしょうか?
親としては「学校に行きたくない!」なんて言われたら、一気に不安になると思います。まず、考えられる行きたくない理由や背景などを考えていきたいと思います。
学校でのトラブル、二学期から学校に行きたくない気持ちがあった
- 友達や上級生のトラブルがあり、うまく解決できていなかった。
- 嫌な事を言ってくる友達がいて、新学期に会ったら、嫌な気持ちが増した。
- いじめられている。
→ 早期解決できるように先生、学校に相談しましょう
休み中の生活習慣の乱れ
- 冬休みはクリスマス、年末、お正月とイベントも沢山あるので、楽しかったから学校に行くのが面倒になった。
- 毎日、遅くまで起きていて、朝も遅くまで寝ていたので、早寝早起きの生活に戻りたくない。
- 学校に行って勉強するのが疲れる。
→ 早寝早起きの生活に戻れるようにサポート(早めに寝室に移動させる。絵本を読んであげる。早く眠くなるよう体を動かしておく。)
三学期を頑張ったら、春休みにまた、楽しい思い出を沢山作ろうと約束をする。
勉強への不安
- 二学期は漢字の勉強なども始まり、勉強がどんどん難しくなり、不安になった。
- 勉強することが苦手。
→ 子どもだけではなく、親も一緒に宿題や勉強をしてみる。
難しいと感じているポイントの確認とアドバイス。その際、「お母さんも小学生の時、これ苦手だったの!一緒に頑張ってみよう!」などの声掛けは効果的だと思います。
2年生になることへの不安
- 始業式で先生から春には2年生になる話があり、2年生になることを考えると勉強やクラス替えなど不安が大きくなった。
→ 具体的な不安がある場合は、不安が解消されるように話をしてみる。必要であれば、先生・学校に相談してみる。
幼稚園生から小学生になって頑張ってきたことを認めてあげて、「あなたならできるよ」「大丈夫だよ」と励ます。
得意なことを沢山褒めて、自信をつける。
冬休みに休む時間が足りなかった
- 学童に行く日もあったし、もっと遊びたかった。
- 遊び疲れた。
→ 放課後や週末の時間を使って、一緒に遊ぶ計画をたてる。週末にしっかり休息する。
お父さんお母さんと離れたくない
- 休み中は一緒にいれたので、離れるのが嫌になった。
→ 不安がなくなるまで一緒に登校する。途中まで付き添う。
- 登校前と下校時は、たっぷり愛情表現を取り入れたコミュニケーションをとる。
- 笑顔で送り出す。
- 笑顔で帰りを待つ。
行きたくなくなる理由は人それぞれだと思います。
些細な事でも、まだ小1のお子さんにとっては大きな不安にもなるので、普段からコミュニケーションを多めにとって、お子さんの変化に気づいていきたいですね!
特に長期休暇の中でも冬休みは楽しい行事が沢山あります。大人でも正月休み明けの仕事って憂鬱になる人も多いですよね。子どもも一緒だと思います。
新年だから、改めて、頑張ろうと前向きな気持ちで送り出せるようにしていきたいものです。
冬休み明けに学校に行きたくない理由を言ってくれない場合は?
すんなりと行きたくなくなった理由を話してくれれば、解決まで話が早い気がします。ただ、すんなり話してくれないことのほうが多いかもしれません。
頑なに理由を言わないこともあると思います。お子さんにとっては、深刻な悩みになっているのかもしれません。そんな時に無理やり、理由を聞き出すことは一番避けたい方法です。
頭ごなしに感情的に怒って、聞き出すと、お子さんとの信頼関係を崩してしまうことになることも。
私も何かトラブルが起こり、息子と話をする時についつい感情的になりがちです。
感情的になっている時は、自分の気持ち優先で話をしてしまって、相手の気持ちをよく考えていないことが多いと思います。
親としては、どうにかしてあげたいという気持ちでいっぱいだと思いますが、ぐっと堪えてくださいね。
お子さんが話す準備ができるまで待ちましょう。
お子さんが話をする環境が整うまではお子さんに寄り添ってあげることが一番です。
どうしても「学校に行かせなければいけない」という気持ちが親としては強くなってしまうのですが、まずは「学校に行きたくない」と思ってしまったお子さんの不安な気持ちを受け止めてあげるところから始めましょう。
そして、無理に聞き出すのではなく、普段の会話から引き出せるように質問していくことはおすすめです。
- 学校で最近、どんなことが楽しかった?
- 〇〇ちゃん(お友達)と最近、どんなことして遊ぶの?
- 休み時間はどんなことしているの?
- 算数がだんだん難しくなってきているけど、問題とける?
- 3学期は縄跳び大会があるよね?
など、学校生活に関わることなどを含め、質問してみましょう。原因が引き出せる糸口が見つかるかもしれません。
いつも以上にコミュニケーションの時間を増やして接してみましょう。
不安でいっぱいのお子さんの心も次第に、話してみようかなという気持ちになるかもしれません。そして、できれば、学校を休むことは避けたいですよね。
- 一緒に楽しい話をしながら、登校する
- 早退でも遅刻してでもいいので登校する
ことができればいいですね!
難しいようであれば、「1日だけお休みしてみよう」と声をかけて、1日お休みしてみることも良いと思います。
1日かけて、お子さんとコミュニケーションをとって、心をほぐしてあげてください。
親としてどのように子供に寄り添う?対処法は?
お子さんに寄り添う方法ですが、一番は、親の気持ちや都合を押し付けない事です。
お子さんの気持ち優先で行動してみましょう。
- 話をする時は冷静に聞く・話す
- お子さんが話している時は口を出さずに聞く
- コミュニケーションをとる時間を増やす
- お父さんとお母さんは「心配している事」「味方であること」を伝わるように伝える
- あなたを大事に思っていることを伝える
- 大袈裟ぐらいの愛情表現をする
きっとお子さんも心が疲れているのだと思います。お子さんが安心できる環境が整えば、理由も話してくれると思います。
どうしても体裁を気にして、無理やり学校に連れて行ったり、理由を言いだせないお子さんに感情的になりがちです。
それで学校に行けるお子さんもいるかもしれませんが、後々、抱いていた不安や不満が溜まって爆発したり、自分の気持ちを受け止めてもらえなかったことで、信頼関係が崩れてしまい、もっと大きな問題になってしまう可能性もあります。
絶対に脅しになる言葉や突き放す言葉はかけないでくださいね。
- 学校行かないなら出て行って
- 学校行かないならごはん抜きだよ
- あなたのことは知らない。
- 勝手にしなさい
- いい加減にしなさい
こんな言葉は何の解決にもなりません。
子どもの心に強烈に刺さり、その時に何もなくても、後々問題になります。
「学校に行きたくない」というSOSをお子さんは出しています。
楽しく学校に通ってほしいというのは、どこの親も一緒だと思います。1日学校を休むくらい何てことないと思います。
思い切って、1日休んで、沢山話をしよう!ぐらいの気持ちで、お子さんに寄り添ってあげてくださいね。
先生や学校に相談をするべき?
先生や学校への相談は早めに先生に相談しておくといいと思います。
一緒に解決策を考えてくれたり、なかなか登校できずに、遅刻してしまった時など配慮してもらえるからです。
また、いつも近くでみている担任の先生が原因となっていることにいち早く気づくかもしれません。
お子さんに寄り添って話をしてみて、聞き出せた原因や理由を伝えましょう。お子さんが思っていることや希望があれば、伝えたらいいと思います。
その時に、感情的に話をするのではなく、お子さんとご両親とで話した内容も含めてまとめて整理してから話をしましょうね。
できれば、直接お話しするのが一番、伝わりやすいと思いますが、先生も忙しいので、時間がすぐに取れそうにない場合は、電話でもいいと思います。こういう状況になっていることを共有しておくことが大事だと思います。
そして、学校の先生たちは、沢山、同じようなお子さんを見てきています。具体的な解決法やアドバイスももらえたりするかもしれません。
先生も児童が楽しんで登校してくれるのが一番だと思います。早期解決できるように互いに協力して、お子さんのために行動しましょう。
友達が原因の場合は相手の親に伝えるべき?
行き渋りの原因が友達にある場合、直接、友達の親に伝えることは一番避けたい方法です。お互い冷静になれずに話がこじれたり、わだかまりが残ってしまう可能性があるからです。
必ず担任の先生や学校に相談しましょう。
お子さんと相手の児童の間のトラブルが原因で学校にいけなくなっていることを相談し、どう進めていくか先生と対応を考えましょう。
大事なことは学校に行けなくなっているお子さんが学校に行けるようになることです。問題解消に向けて、動いてもらいます。
相手の親に伝える必要がある場合、親御さんによっては自分で伝えたいという人もいるかもしれませんが、先生から伝えてもらうことがベストな対応です。
自分の子どものことなので、素直に話を受け入れられなかったり、自分の子どもひいきの話し方になってしまい話がこじれる可能性もあります。
どうしても親として伝えたいことがあるのであれば、先生にこういう風に伝えてほしいとお願いして、伝えてもらいましょう。第三者から聞くことで、相手の親御さんも冷静に受け止められると思います。
また、先生が間に入ることによって、普段の学校生活の中でも、注意して接してもらえます。
親同士で話をして解決しても、親のいないところで同じトラブルが発生することも考えられますので、そういった点でも、先生に介入してもらうことはおすすめです。
環境を整えて、お子さんがまた、楽しく学校に通えるようになるといいですね!
不登校や引きこもり、サボり癖とならないようにするには?
なかなか原因解決に至らず、学校をお休みする日が続いてしまうと、不登校や引きこもり、サボり癖がついてしまわないか心配ですよね。
早めに学校に行きたくなくなった理由を解決、解消してあげることが大事です。
そうは言ってもなかなか解決しなかったり、お子さんの心の中で不安が大きくなって休みがちにということもあると思います。
ただ、休むことに慣れてしまうと、そこから抜け出すことって大人でも難しいです。
ダイエットなんかでも多いと思います。お菓子を食べないと決めていて、1週間頑張っていた。けど、一度、食べてしまったら、翌日、また食べてしまったなども似たような経験だと思います。
一度許せば、ずるずるしてしまいます。
なので、まずは「学校を休まない」ことを目標にしてみましょう。家から出て、教室まで行けなくても、学校に登校する、まずはそれだけでいいと思います。
「学校に登校した」「休まなかった」というプラスの経験を増やしてあげましょう。
時間はかかるかもしれませんが、「できた」ことのプラスの経験の積み重ねで、少し自信を取り戻して、次は教室まで行ってみようとか授業を受けてみようと目標が大きくなっていくと思います。
そのためには、お父さんお母さんの協力が必要だと思います。
登校の付き添い
お子さんの好きな事の話などしながら一緒に歩いて登校してみる。教室が難しいなら職員室や保健室までにさせてもらえるように学校に相談する。
教室で授業が難しいなら、保健室まででもいいと思います。お子さんの状況にあわせて登校スタイルを先生や学校に相談してあげてくださいね。
毎日、一緒にしてあげることで、お子さんも頑張ってみようかなという気になるかもしれません。
楽しい約束をしてみる
- 「頑張って学校に行けたら、週末に〇〇ちゃんの行きたがっていた○○に行こう」
- 「学校から帰ってきたら一緒にクッキーを焼こう」
- 「今日の夕飯は○○君の好きなカレーにするから、楽しみにしていてね」など、放課後や週末に楽しいことが待っているよと頑張って学校に行ける目標をつくってあげるのもおすすめです。
こうして、お子さんとの時間を共にすることによって、親子の信頼関係も深まると思います。
お子さんも大きく成長できると思いますので、チャンスだと思って応援してあげましょう!
まとめ
- 行きたくない理由や背景、具体的なおすすめ対処方法のまとめ。
- 頑なに口を閉ざすお子さんへの対処方法は寄り添うこと。
- 親の都合や気持ちを押し付けずに、子ども優先で考えることが一番の寄り添い方。
- 先生や学校への相談は早期解決の糸口。
- 先生に間に入ってもらうことで、親同士もわだかまりなく解決ができる。
- 「学校を休まないこと」を目標に、お子さんの自信を取り戻す。
我が子が同じ状況になったら、すごく不安になると思います。ただ、お子さんに「寄り添う」という気持ちがあれば、解決に向けて突き進めると思います。
世間体を気にしたり、自分優先に考えていては、遠回りになってしまう可能性が高いなと思いました。
仕事に家事にと忙しい毎日ですけど、可愛い可愛い我が子のSOSの信号。しっかり受け止めて、解決してあげたいですね!
春には「2年生」!
少し自信がついた顔で迎えられるように、お子さんと共に向き合っていきましょう。きっと親子で凛々しい顔で迎えられると思います。
コメント