小学校に入学してもうじき2学期も終了します。あっという間ですね。
家に帰ってから待ち受ける「宿題」あなたのお子さんの取り組み具合はどうですか?
”音読”はスラスラ読める子もいれば、ただ文字を声に出しているだけのようなアクセントやイントネーションが違う読み方をしているお子さんもいるのではないでしょうか。
わたしの小1の息子は、音読は積極的にやります。しかしイントネーションがおかしいです。言葉の意味を理解していないような音読をしているので、わたしも心配している親の1人です。
今回はお子さんの音読ができないで悩んでいる保護者の方に
- 1年生の子供が音読ができない!
- スラスラ読めないのは普通のこと?発達障害の可能性は?
- スラスラ読めないのは本を読む量や読み聞かせが少なかったから?
- スラスラ音読ができない状態の今後の影響は?
- 馬鹿にできない音読の効能とは?
- 家で音読がスラスラできるようになる練習方法は?
- 小1の国語能力を伸ばすには公文が最強?
- 音読ができない状態が続いたら・・・
この内容でお伝えしていきます。
記事を読んで、お子さんの音読ができないことへの解決策が見つかるかもしれませんよ。参考にしてみてください。
1年生の子供が音読ができない!
では、音読ができないとはどういう状態のことを言うのでしょうか。
- 文字を飛ばして読んでしまう
- 行を間違えてしまう
- 区切るところが違う
- 文章をアレンジしてしまう
などが挙げられます。
1、2の文字を飛ばして読んでしまったり、行を間違えてしまうお子さんは目が文字を追うことに慣れていないことが原因と考えられます。
3の区切るところが違うお子さんは、文字の並びを文章として理解できていないことが考えられます。知らない言葉が出てくれば、大人でもスラスラ読むことは難しいですよね。
4のアレンジしてしまうのは、うちの息子です。
- 「出かけたとき」→「出かけることにしました」
- 「お鍋に向かって呪文を・・・」→「お鍋の呪文を・・・」
- 「どんどん」→「どんどんどんどこどんどこ」
息子の音読を聞いていると文字を目で追っているときと、いないときがあるような印象を受けました。
ある程度文章を覚えているのか?と思うことがあります。
スラスラ読めないのは普通のこと?発達障害の可能性は?
音読に関して発達障害が考えられる特徴は
- 行の読み飛ばしがある
- 読み間違いが多い
- 話している言葉は理解できるのに、読んでいる言葉の理解ができない
などが挙げられます。
読むことに関しての発達障害は、判断が難しく学年が上がらないとはっきりとは分からないことが多いです。
小学校4年生くらいになっても音読が苦手で上記のような特徴が見られる場合は、発達障害の可能性があるかもしれません。
1年生のうちはスラスラ読めなくてもある程度様子を見ても良さそうですよね。
スラスラ読めないのは本を読む量や読み聞かせが少なかったから?
本を読む量や読み聞かせが音読に影響しているのでしょうか?
読み聞かせは、幼い時から習慣付けることで集中力の向上・想像力が育つ・語彙力が増える・親子のコミュニケーションが取れると言われていますよね。
読み聞かせはいいことばっかりで、実践していた保護者の方も多いと思います。
すでに中学生・高校生になった保護者の方の話を聞いてみると、読み聞かせの影響が音読にあったお子さんと、なかったお子さん両方の意見が聞かれました。
保護者の方も将来の国語力のための読み聞かせというよりは、当時の親子のコミュニケーション方法の1つとして読み聞かせをしていたようです。
わたしは、読み聞かせはあまりしていませんでした。
息子は絵本に興味を示しませんでしたし、読み聞かせ以外の身体を使ったコミュニケーション方法の方が息子は喜んでいたので読み聞かせをしなかったことは後悔していません。
先輩ママさんの意見を聞くと、読み聞かせが音読に影響を与えているとは断言できないなと思いました。
またスラスラ読めない原因としては
- ひらがな、カタカナ、漢字など「字」をそもそも覚えきれていない
- 目が字を追うことに慣れていない
- 言葉の意味が理解できていない
などの原因が考えられます。
自分のお子さんがどの部分につまづいているのかでフォローする方法が変わってきます。お子さんに何が困っているのか、話を聞いてあげて原因を特定しましょう。
字を覚えきれていないお子さんには、ひらがな表を貼って日常で文字に触れられるようにしたり、カルタも遊びながら文字が覚えられるのでオススメです。
目が字を追うことに慣れていないお子さんには、音読するときに指で呼んでいる行を追うようにします。わたしは息子が違う行を読むことが続いたときに、指で追ってあげると指がある行を集中して読んでくれたので有効だったのかなと思います。
言葉の意味が理解できていないお子さんには、文章を文節ごとに区切りを入れてあげて1つ1つ意味を確認するようにすると文章の意味が分かるようになってきます。
スラスラ音読ができない状態の今後の影響は?
音読をすることで単語や文章を理解する力、集中力を鍛える、記憶力の強化などが期待できます。
スラスラ読めないことでこれらの効果がなかなか得られない状況が続くと、他の教科でも「問題文の内容が分からないからできない → 面白くない」と勉強が苦手になってきてしまう可能性があります。
馬鹿にできない音読の効能とは?
先ほども少しお話ししましたが、音読にはメリットがたくさんあります。
音読には脳の”前頭前野(ぜんとうぜんや)”という部分が活性化します。前頭前野という部分は、学習・記憶・感情のコントロールなどを行っていると言われています。
音読の具体的なメリットとは
- コミュニケーション能力の向上
- 理解力の向上
- 集中力の向上、感情のコントロールができる
- 言葉をたくさん覚えられる
が挙げられます。
コミュニケーション能力の向上
言葉を声に出すことで、活舌が良くなります。人前で声を出すことにも慣れてくるのでお友だちや先生との”話す”コミュニケーションに抵抗がなくなります。
控えめなタイプで人前ではあまり喋らないお子さんでも、音読を通じて話せるようになるかもしれませんよ。
理解力の向上
音読を通じて文字を理解し、単語、最終的には文章の内容を理解できるようになります。
文章を理解できるということは、他の教科の問題文の内容も理解できるようになるため「分かる!」と思えるようになると勉強が楽しくなるでしょう。
集中力の向上、感情のコントロールができる
前頭前野が活性化しているときは、感情を抑えてくれる”セロトニン”というホルモンが出ています。
音読をすることで”セロトニン”が出て、感情が安定し集中できるようになったり、感情が落ち着いてきます。
宿題には音読の他にプリントや漢字練習など書く宿題も合わせて出ることが多いと思います。音読で集中力を引き出してから、書く宿題に取り組むのがオススメですね。
言葉をたくさん覚えられる
音読によってたくさんの言葉・文章を声に出して読むことになります。新しい言葉も声に出して読むことで理解できるようになり、自分のものにすることができます。
わたしたち大人も、取扱説明書や分からないことを調べるときは声に出して読むと分かることが多いと思います。
東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授が監修した『大人の脳トレ』有名ですよね。
わたしもやっていますが、トレーニングの中に昔の新聞を音読するトレーニングがあります。それを最初にやると、その後のトレーニングに集中できるようになるのか、成績が良くなることがあります。勉強の取っ掛かりに音読は最適なんですね。
家で音読がスラスラできるようになる練習方法は?
我が家の息子は言い間違いやアレンジが得意なので、わたしなりに対策をしています。
練習方法として
文章を指や鉛筆で追う
読む行を間違えるパターンが割と多いので、息子が読んでいる部分を鉛筆や指でなぞるようにしています。そうすることで戸惑うことなく音読ができるようです。わたしがしないときは、自分で指でなぞりながら音読しています。
また文節ごとに「/」を入れて区切っておくと、切れ目が分かって読みやすいようです。
わたしが読んだ後に追うように読んでもらう
音読するタイトルが変わったときは初めて読む内容に当然スラスラとはいかないので、わたしが読んだ後に続けて読んでもらうようにしています。
1度聞いた後に読むことでスムーズに音読できています。ただし、息子の場合は文章を目で追わずわたしの読んでいる文章を耳で覚えてしまうことが多いので、やり過ぎないように注意しています。
どうしてもイヤがるときは、無理に読ませずわたしが読んでいるのを聞いてもらう
木曜日、金曜日になると疲れが出てきて宿題に手を付けるのが億劫になるようです。音読もダラダラダラダラするので、息子と相談して「どうしても今日はやりたくない!」というときには、耳で聞いてもらうだけにします。
「音読」ですから、息子が声に出して読まないと意味のないことかもしれませんし、毎日継続してコツコツやることに意味があるものです。
しかしイヤがることを無理やりやらせては勉強自体がイヤになってしまうのも困るので、「どうしても」というときには、せめて耳だけでも聞いてほしいと思い、この方法をとっています。
小1の国語能力を伸ばすには公文が最強?
国語力を伸ばすには公文が最適なのでしょうか?
公文についてまとめてみました。
KUMONの国語は「たくさんの言葉や文章に触れながら、高い語彙力を養うことを目指します」
子どもたちにはたくさんの文章に触れ、幅広い知恵を身に着けてほしい
KUMONの国語教材には、物語・歴史・科学など様々なジャンルの文章を通じて楽しみながら読解力を高めていくことができる
引用元:KUMON
公文のメリットは、
- 自分の力で問題を解く「やればできる」という自己肯定感を育ててくれる
- 1人1人の学習の進み具合に合わせて少しずつステップを上げてくれる
- 1人1人の能力を見極めてくれる指導者がいる
この3つだと思いました。
公文以外に国語に関しておすすめの塾はあるのでしょうか?
わたしが調べた中で「ここ気になるな」と思った学習塾を紹介します。
①学研教室
- 個別指導
- 学習到達度テストの結果や、子どもの性格に合わせた教材を用意してくれる
- 学校の授業の進みは関係なく、子どもの「分かる」ところから学習を始めてくれる
- 学習内容が定着するまで、繰り返し取り組んでくれる
わたしが息子を通わせるとしたら、まずは「個別指導」にこだわります。集団や1対2だと周りを気にして落ち着かないと思うからです。
学研教室は個別指導で、子どもの分かるところから学習をスタートしてくれるので勉強に取り掛かりやすい環境を作ってくれる印象を受けました。
公式HPはこちら

②早稲田アカデミー
- 失敗を恐れず挑戦する力、答えが分かるまで1人で考えられる力を育ててくれる
- 失敗を重ねて自分で別の方法が考えられる手伝いをしてくれる
- 自分で考えられた!答えが見つけられた!と子どもが学習に前向きに取り組めるようにしてくれる
- 定期的に保護者会があり、子どもがどのような学習をしているか、子どもにどのような声かけをすればいいかを教えてくれる
中学受験を考えているご家庭向きの学習塾です。我が家は中学受験は考えていませんが、失敗を恐れず挑戦する力を身に着けることができたら勉強だけでなく、今後社会に出ても打たれ強い精神が持てるようになるのではないかと思いました。
子どもが塾でどんな学習をしているのか分かるし、どんな声かけをしてあげたらいいか教えてもらえるのは心強いですよね。
公式HPはこちら

③市進学院・個太郎塾
- 市進学院5~6名の少人数グループ指導、個太郎塾は1対1の個別指導
- 市進学院では、低学年専門の研修を受けた講師が指導する
- 月に1回体験イベントを開いて様々なことに興味・関心を引き出してくれる
- 個太郎塾では、学校の進み具合に合わせてオーダーメイドで指導を進めてくれる
- 復習がメインで、学習内容を定着することができる
- 通塾する曜日・指導時間を選択することができる
個別指導で学校の授業に合わせて指導してもらえると、学校で分からなかったところが聞けるのではないかと思います。学校で習ってきたことを改めて復習することができるので、子どもも戸惑うことなく取り組めるのかなと思いました。
公式HPはこちら
塾に通わせないで、参考書や家での勉強でも十分?
だいたい3、4年生くらいから塾に通い始めるお子さんが多い印象ですよね。わたしは、学校で勉強して家で宿題をするで十分だと思っています。
わたし自身学習塾に通ったことはありません。習ってたのはそろばんと習字でした。
学校の授業と宿題、受験シーズンは参考書も買いましたがそれだけで専門学校まで進み看護師の資格を取れました。
子どもが塾に行ってみたいと興味を持つようなら行ってみてもモチロン良いと思います。1年生はまだまだ身体を動かして、自然に触れて欲しいと思っています。
音読ができない状態が続いたら・・・
読み方がたどたどしい、つっかえる、読み間違いをするなどの症状が小学校4年生頃まで続くようであれば、専門機関に1度相談してみましょう。だいたいのお子さんが4年生くらいまでには文章を理解して読めるようになるからです。
正式に診断ができるのは「医師」のみです。子どもの発達について受診するのは勇気がいりますよね。
「まずは相談してみたい」「医師の専門的な判断が欲しい」など、保護者の方の思いはそれぞれだと思います。
気軽に相談できる窓口を紹介します。
①jast answer(ジャストアンサー)
- 公式サイトを開くとすぐに質問を入力できる画面が出てくる
- 現役の医師が回答してくれるので専門的なアドバイスが聞ける
- 最短15分で回答が返ってくる
メールで相談できるのがまず手軽でいいなと思いました。家で「これを聞きたい」と思ったときすぐ利用できるのも魅力的だなと感じました。
病院に行くとどうしても医者の顔色を伺ってしまい「こんなこと聞いてもいいのかな・・・」と思うことありませんか?そういった心配もないので、聞きたいことはなんでも聞けますね。
②社団法人 スマイルライフ

- 無料で利用できる
- 自宅からzoomを利用してオンラインで相談できる
- 経験豊富な先輩ママが話を聞いてくれたり、臨床心理士の専門的なアドバイスが聞ける
無料で相談できるというのは気軽で良いですよね。家事代行やベビーシッターを提供する会社や、カウンセリングやコーチングを行う会社がスポンサーとなって運営しているサイトとのことで、信頼感もあります。専門家はもちろん、先輩ママの実体験も聞けると言うのでより身近に、参考になることが聞けるのかなという印象を受けました。
「ちょっと相談してみようかな」と思えるサイトでした。
他にも各自治体には発達に関する相談窓口が設置されています。そこで相談してみるのも1つの方法です。
医療機関を受診して医師に診察してもらう・詳しい検査する場合には、予約が必要なことがほとんどですし、タイミングによっては数か月先まで予約がいっぱいということもありますので気をつけましょう。
まとめ
子どもの音読ができない、スラスラ読めるようにするには?発達障害なの?についてまとめてきました。
ポイントはこちら
- 小1で音読がスラスラ読めないのは、様子を見ましょう
- お子さんがつまづいている部分を把握しましょう
- 音読の練習方法を色々試してみよう
- 学習塾はお子さんが希望すれば行かせてみよう
- 発達障害に関する相談機関は複数あるため、自分に合った方法で相談してみよう
お子さんの将来のことを考えると、今からあれこれと気になりますよね。
先日息子の授業参観に行ってきましたが、1人だけ教科書の違うページを開いて自分の世界に入っていたので心配になりました。
何をやっても「他の子と違う」と心配になりますし、個性と捉えていいのか発達障害として何かしらの対策をしてあげないといけないのか判断が難しいです。
どちらにしても、お子さんが毎日楽しく1日を過ごせるようにわたしたち親が関わってあげるのが1番なのかなと思いました。
大変ですが、お子さんの音読練習に一緒に付き合っていきましょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント