「小学校入学」といって想像する景色は?
真新しいランドセル、ママと手をつないで笑顔いっぱいで歩き出す新一年生。まさに「ピカピカの一年生!」という表現がぴったりの、ワクワクする景色が広がります。
親子でドキドキ・ワクワクしながら小学校生活を楽しみにしている気持ちと、我が子は想像どおりのピカピカの一年生になれるのか・・・・・?
不安でいっぱいのママもきっとたくさんいらっしゃることと思います。「小1の壁」なんて言葉も、いろいろな場面で聞くことが多くなりました。
これには、小学校入学を期に変わる環境によって起こりうる様々な壁が含まれますが、今回はそのなかでも、親子で乗り越えたい心の壁に焦点を当ててみましょう。
我が子はどうやらママと離れたくない、ひとりで学校に行けない・・・・かも。そんな不安を抱えたママも、笑顔で我が子を送り出せる対処法をお伝えします。
ワクワク半分、不安半分?不安のほうがちょっぴり多い・・・というママ必見!一緒にワクワクする一歩を踏み出しましょう!
小学1年生の我が子がママと離れたくない!ひとりで学校に行けない!
ママと離れたくない、ひとりで学校に行けない状態、いわゆる親離れができないのはなぜ?
子どもの心理、気持ちに寄り添って考えてみましょう!
考えられる心理
- ママのことが大好きで離れたくない
- 保育園・幼稚園時代は親の送迎、園のバスで登園していたので、小学校まで歩いて行くことが不安
- 一緒に登校する通学班に仲良しのお友達がいなくて不安
- クラスで仲良しのお友達ができなくて不安
- お友達に嫌なことをされた
- 先生やお友達に上手に自分のことを伝えられない
- 勉強がわからない、つまらない
など、小学一年生というまだまだ小さな子どもだと思っていても案外いろいろな心配事を抱えているはず。
学童期の子どもの深層心理を読み取るのは、その道のプロフェッショナルと言われる先生やカウンセラーの方でも難しい場合も多いです。
そこで頼りになるのは「ママの力」なのです!
これまでずっと近くにいたママだからこそできる技、自信を持って子どもの心に寄り添っていきましょう。
とはいえ、我が子と話をしていると、「何故?お友達はみんな楽しそうにひとりで学校に行ってるのに・・・」と、他の子と比べてしまい落ち込んだり、ついカッとなって怒ってしまうこともあると思います。
でも大丈夫、ママだって人間ですもんね!ときには感情をぶつけてしまうことだってあります。
悲観せず深呼吸して、「我が子の心の声が聴けるのは私が一番!」という気持ちでゆったりいきましょう。
我が子の心の内が少しでも見えてきたら、一つずつ、その心配事の解決につながる糸口をみつけて紐解いていけるといいですね。
以下の記事内で、対処法もご紹介します。
ママと離れたくない状態にしたのは親の責任?
我が子の心に寄り添い、心理状態が見えてきたからこその悩みも出てきます。ママと離れたくないという状態にしてしまったのは自分の責任なのか?
そんなふうに、これまでの自分の言動に責任を感じてしまうママも多いです。自分でできそうなことにも手を出し過ぎてしまっていたかな?甘やかしすぎたかな?
決してそうではありません。「ママと離れたくない」=「ママと強い愛情で結びついている」と受け止めて下さい。
乳幼児期の子どもと母親(養育者)との間で築かれる心理的な結びつきを「愛着」といいます。この愛着を土台にして子どもは成長していくため、子どもの発達には大切なことなのです。
ママとの間に愛着が芽生えると、甘えたり、受け入れられる喜びを感じます。そしてその人との信頼関係を築くことができます。
愛着を形成した相手には、子どもは自分の欲求を伝えたり表現する楽しさも見出します。こここからコミュニケーション能力が育っていくのです。そして更に成長していくと、子どもは不安や危機を感じたときに愛着関係を築けたママを「安全な基地」とみなします。
初めての場所、自分が知らない世界に飛び出していくには、必ず拠り所となる安全で安心できる場所が必要なのです。
「安全な基地」=「ママ」
そうです!あなたと我が子の間には愛着関係がしっかり形成されていると自信を持ちましょう。小学校という未知の世界に飛び出す我が子の安心できる場所をしっかり作っておいてあげてください。
今は不安や恐怖を感じながら、安全な場所から探索している期間だと思って、どっしり構えてあげてくださいね!
安心できる場所がある子どもは、いつしか好奇心と積極性をしっかり身につけていきます。
考えられる心理・対処法①
ママのことが大好きで離れたくないタイプの子
「愛着関係」がしっかり築けています!今は「安全な基地」として構えてみましょう。
無理やりにでもひとり・登校班で学校に行かせるべき?
ママと離れたくない状態の子供でも無理やりにひとり、登校班でいかせるべき?
我が子の心に寄り添って、自然と登校できる日を待っているだけではママも不安ですよね。信じて待つことを継続しながらも、どのように子どもに伝えていけばいいか考えていきましょう。
- まずは取り除くことができそうな不安要因を見直していく
- 無理やりでなく、自然に楽しめる雰囲気作りを心掛けること
考えられる心理・対処法②
保育園・幼稚園時代は親の送迎、園のバスで登園していたので、小学校まで歩いて行くことが不安なタイプの子
お休みの日、お天気が良い日など、親子でお散歩がてら通学路を歩いてみましょう。
道中も小学校生活で楽しみなことなどお喋りしながら、楽しく歩ける時間にするのがポイント。でも、決して無理強いはNG!あくまでも親子で気持ちがノッてるときに♪
以下の内容も確認しておけば安心です。
- 交通面で危険な場所はないか?(信号や横断歩道の場所、車から見えにくい場所など)
- 防犯面で危険な場所はないか?(人通りが極端に少ない、工事現場の近くなど)
- 何かハプニングがあった場合に助けを求めることができる場所(トイレに行きたくなったなど)
※登下校の際に保護者の付き添いを許可して下さる学校も多くあります。担任や通学団の担当教諭に相談してみることも大切です。
考えられる心理・対処法③
一緒に登校する通学班に仲良しのお友達がいなくて不安タイプの子
毎朝、決まった時間に通学班の集合場所で集合して登校していく場合が多いです。集まった子どもたちの顔ぶれを見て、ママも一緒に少しお話をしたり挨拶をしながら、コミュニケーションをとる姿を我が子にも積極的に見せていきましょう。
そんなママの姿を見続けることで、少しずつ通学団の雰囲気にも慣れてきます。
高学年のお兄さん、お姉さん、班長さんなど通学団のリーダーさんもいれば、事前に親御さんにも挨拶をしておくのもよいですね。
ちなみに朝の登校は集団でも、帰りは学年ごとになる場合も多いので下校時も一緒に帰宅できそうなお友達を決めておくと安心です。
登下校時を不安に感じている子は、このような対処法がお勧めです。いざ学校に着いてしまえば、徐々にいつもの笑顔を取り戻せそうですね!
いつまでこの状態は続く?効果的な対応法は?
いつまで登校をいやがる状態が続く?
先が見えないトンネルはママも怖いし不安ですよね・・・。登下校時の不安を取り除く対処法をしても、まだ他にも不安材料は次から次へと・・・・。
学校生活そのものに不安要素があって、ママと離れたくないという場合もあります。子どもも学校という社会の中で精一杯、頑張っていることを認め、
「ママはいつでもあなたの味方!」と、ありのままの我が子を受け入れましょう。まずは一番身近な家族という社会の中での人間関係をしっかり築くことです。
そして、頑張り過ぎず・・・
「学校に行くあなたも、行かないあなたも大切だよ、大好きだよ」という気持ちもしっかり伝えてあげましょう。
考えられる心理・対処法④
クラスで仲良しのお友達ができなくて不安なタイプの子
まず「友達ができないことは悪い事」だと思わないでください。子どもに友達ができないと不安がるよりも、まずは親子関係をしっかり築くことが大切です。
子どもは親にしてもらったことと同じようなことを、周りの人にも行います。思いやりの心を持って日々接している親から受けた言葉を、そっくりそのまま隣の席のお友達に言っているというようなことも!
思いやりがある子は、人が嫌がるようなことを言ったり、傷つけるようなこともしません。そうすると、1カ月、2か月と月日が経つと自然とお友達ができているはずです。
小学校で人気がある子、お友達がたくさんいる子ってどんな子?
明るい子・勉強ができる子・運動が得意な子・面白い子・・・いろいろな子がいますが、やはり思いやりのある子はたくさんのお友達から信頼されます。
困ったときは先生に相談をしよう
ここまで、いろいろな要因を踏まえ対処法を紹介してきましたが、一番はママがひとりで抱え込まないことです。ママだけでは問題解決が難しいこともたくさん出てきます。
どんどん周囲の人を頼って下さい!SOSを投げかけて下さい!!
考えられる心理・対処法⑤
- お友達に嫌なことをされた
- 先生やお友達に上手に自分のことを伝えられない
- 勉強がわからない、つまらない
おもいきって学校や各自治体の相談窓口、専門期間に相談してみることで問題解決の糸口が見つかるケースも多くあります。
育児に関する悩みは一人で抱えこまず、誰かに聴いてもらう、気持ちを吐き出すだけでも心の持ち方が変わるかもしれません。
お住まいの市町村のホームページで検索してみてください。
学校内の相談窓口
- 担任教諭
- 通学団担当の教諭
- 地域の民生委員児童委員
- スクールカウンセラー
市町村・民間期間の子育て相談窓口
- ファミリーサポート
- 児童相談所
- 保健所
- 地域子育て支援センター
- 障害児支援機関
等々
まとめ
1.小学1年生の我が子がママと離れたくない!ひとりで学校に行けない!
⇒ まずは子どもの心理、気持ちに寄り添って考えられる要因を具体的にあげてみよう。
2.ママと離れたくない状態にしたのは親の責任?
⇒「ママと離れたくない」=「ママと強い愛情で結びついている」=「愛着関係の形成」と、捉えてみよう。
3.無理やりにでもひとり・登校班で学校に行かせるべき?
⇒ 取り除くことができそうな不安要因を見直していこう。無理やりでなく、自然に楽しめる雰囲気作りを心掛けることがポイント!
4.いつまでこの状態は続く?効果的な対応法は?
⇒「ママはいつでもあなたの味方!」ありのままの我が子を受け入れよう。まずは一番身近である家族という社会の中で、しっかり人間関係を築いていこう。
5.困ったときは先生に相談をしよう
⇒ 育児の悩みを抱えている保護者はたくさんいます。頼れる相談窓口、専門機関もたくさんあります。SOSを出すことは恥ずかしくない!!
子どもの成長と共に悩みや不安もどんどん変わっていくものです。その時、その時の悩みに的確なアドバイスがいただける専門機関もたくさんあります。
子どもはママの笑顔が大好きです。ママが笑顔になれる方法を探してみて下さいね。
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